- 2015-12-16 (Wed)10:08
- 近藤雅世
- 原油
NY原油価格は一時34ドル台まで突っ込みその後反発したが、36.31ドルと安値に沈んでいる。NY原油に対するファンドの売り残は増えているが、それが買い戻しを行うのはとりあえずまだのようである。こうしたファンドの積み上げは誰かが「一抜けた」をそっとやると、次々と争って抜け始める競技であり、抜け損なうとババを引くというゲームである。それがいつ起きるかはわからない。また何がきっかけで起きるかもわからない。また、もうそろそろ買い戻すだろうと思って原油を買った人が、更に一段と安くなり慌てて売り戻すこともあり、こうしたときの価格の下落は大きくなる。おそらく多くの人がそろそろ原油価格は底だろうと思って買ったら、まだまだ売りだという売り圧力に出会い、買い戻したため34ドルまで下落したものだろう。
ドルの買いも同様で、ファンドのドル買い建玉のグラフを見ると、昨年7月まではファンドはドルを買っていないことがわかる。むしろ売り長ですらあった。それが利上げのニュアンスが出てきた昨年7月以来ファンドはドル買いを膨らませてきている。その後ドルのネット買い残が少なくなったのは今年の8月24日のドル急落時であった。中国株価の下落により中国経済リスクが喚起され9月のFOMCによる利上げが躊躇される様相となったときである。
さて、今週はいよいよ利上げの時である。利上げを見越して買われてきた米ドルも一つの達成感から反対売買される可能性がある。それは一時的なドル安を産み商品高となる可能性がある。ただし、上記の原油価格のように一層ドルが買い増される可能性もある。それは引き続き利上げが行われるというような雰囲気にあるときだ。ただ、いったんは手仕舞いされるのではなかろうか。
ドルの買いも同様で、ファンドのドル買い建玉のグラフを見ると、昨年7月まではファンドはドルを買っていないことがわかる。むしろ売り長ですらあった。それが利上げのニュアンスが出てきた昨年7月以来ファンドはドル買いを膨らませてきている。その後ドルのネット買い残が少なくなったのは今年の8月24日のドル急落時であった。中国株価の下落により中国経済リスクが喚起され9月のFOMCによる利上げが躊躇される様相となったときである。
さて、今週はいよいよ利上げの時である。利上げを見越して買われてきた米ドルも一つの達成感から反対売買される可能性がある。それは一時的なドル安を産み商品高となる可能性がある。ただし、上記の原油価格のように一層ドルが買い増される可能性もある。それは引き続き利上げが行われるというような雰囲気にあるときだ。ただ、いったんは手仕舞いされるのではなかろうか。
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