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参院選は織り込み済み

参議院選挙は自民党の圧勝で終わった。衆参両院のねじれ国会は解消されたが、為替も株価もほとんど動いていない。予想どおりの事態で織り込み済みであったのだろう。もともと商品価格は、日本の政治経済情勢はほとんど反映されない。私が香港に住んでいた時、日本という国は大陸にへばりついた「極東」というイメージであり、世界に影響を及ぼすkにとは見えなかった。安倍政権は小泉政権以上の右寄りとの海外評価であり、今後中国や韓国との摩擦が大きくなるのだろう。明日の株式会社コモディティーインテリジェンスの情報「経済指標」では、日本経済が本当に回復しているのかを考えてみる。
さて、商品価格は金は底を打ち、原油は高く、穀物は今週から来週にかけて全米で降雨があるという見通しから横ばいとなっている。日本のコメも、もし、穀倉地帯に大雨が降ったり、水田が干上がるような日照りになれば高騰する可能性もあるのだが、今のところ全国的に夏らしい天候で収まっている。

米国のファンドの建玉はというと金曜日に公表された7月16日までのCFTCのレポートによればNY金が6週間続いた前週比売り増から一転して買い増になっている。というより空売り残が過去最高の13万6016枚から12万1306枚に少し減っている。買いも1千枚程度減っているので、買いが増えたわけではなく、売りが減ったということである。ネット買い残は2万7845枚から4万1132枚に少し増えている。未だ空売り残が多いということが、今後金価格は上がると予想している根拠である。

逆に原油は、過去最大のネット買い残を再び更新して37万9365枚に2万6868枚増加した。1週を除いて6週連続、更に1週を除けば11週連続の増加である。何故にこんなに買うのか理解できない。エジプトは、スエズ運河の運行に支障は出ておらず、米国の原油在庫は、オクラホマ州クッシングにある在庫が石油パイプラインの開通でスムーズに流れるようになり、メキシコ湾に在庫が移動しているだけのことである。決して米国で石油製品がバカ売れになっているわけではない。ただ、石油製品の輸出が良いので、メキシコ湾岸の石油精製設備稼働率が上がっているのは事実であるが、それ以上に、米国の原油生産は前年比110万バレル増の勢いで増加しており、どう考えても世界中で石油は余っている。恐らく原油価格は株価の上昇が一段落すれば、下落するだろう。そのNYダウ平均株価は先週金曜日今年に入って25回目の過去最高を更新している。そろそろ株も天井ではなかろうか。

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