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ドル建金価格が反発上昇する時期は近い

  • 2013-03-11 (Mon)20:34
  • 近藤雅世
NY金に対するNYファンドの建玉は9月5日までの週で▲9万5012枚と2007年8月以来およそ4年半ぶりの少ないネット買い残となった。しかし、未だファンドの空売り残は8万76736枚と2週前の9万948枚からほとんど減っていない。つまり、ファンドは金価格が更に下がると予想して空売りしている状態が2月初めから続いているということである。1月22日には売り残は3万6537枚であったので、1月22日から2月19日までの間で空売りを6万枚ほど行なっている。1月23日から2月19日までのNY金価格は平均1659ドルである。先週金曜日のNY金価格は1576.9ドルであるから、85.1ドル/オンス値下がりしている。約4.96%である。また金の証拠金はブローカーによって異なるが約6000ドル/枚/100オンスである。 
100オンス当たり85.1ドルの利益は8510ドル/枚の利益であるので、日本円で言えば、約60万円の証拠金を出して、85万円の利益が出て145万円になっている状況である。このところ金価格は2月21日の1554.3ドルを底に横ばいとなっているため、これ以上下がらないだろうとして買い閉じる時期が近づいていると言える。折から円安でもあり、3月の期末には海外子会社から日本企業が資金を送金させる時期であり、ドル買いが多くなる。ドル円が100円を超える円安になるようであれば、円建ての東京金価格は二度おいしいことになる。

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