- 2011-12-05 (Mon)20:02
- 近藤雅世
- 経済動向
2011年のヘッジファンドの収益率は、最高でも▲0.68%、悪い物では▲18.82%
となっている。先進国市場の証券投資が悪いのに加え、新興市場の株価は軒並み
下落、債券価格も不動産価格も値上がりしたものはほとんどない。生保など毎日
資金が流入する機関投資家は、おのずと資産が目減りして四苦八苦している。
そのため、ファンドは大量の解約請求があることを前提に建て玉を減らし始めて
いる。
先週末発表された11月29日までの週のファンドの取組高は、金や原油穀物ソフト
等の商品合計が789枚と前週より21万枚3%減少し、今年1月4日の934万枚より145
万枚15.6%減少している。先週にネット買い残が増えたのは16商品中コーヒー、
大豆油、大豆粕、銅の4商品だけであった。
時期的にも欧米ではサンクスギビングホリデーからクリスマス休暇に当たり、多
くのファンドマネージャーが休暇を取る季節であるので、ファンドの動きは不活
発になるが、投資全体が沈滞ムードかもしれない。
ただ、米国の労働指標が改善したように、米国市場は少し薄ら陽が漏れてきてい
るようだ。しかし大きなうねりになるまでには更に時間がかかるだろう。
となっている。先進国市場の証券投資が悪いのに加え、新興市場の株価は軒並み
下落、債券価格も不動産価格も値上がりしたものはほとんどない。生保など毎日
資金が流入する機関投資家は、おのずと資産が目減りして四苦八苦している。
そのため、ファンドは大量の解約請求があることを前提に建て玉を減らし始めて
いる。
先週末発表された11月29日までの週のファンドの取組高は、金や原油穀物ソフト
等の商品合計が789枚と前週より21万枚3%減少し、今年1月4日の934万枚より145
万枚15.6%減少している。先週にネット買い残が増えたのは16商品中コーヒー、
大豆油、大豆粕、銅の4商品だけであった。
時期的にも欧米ではサンクスギビングホリデーからクリスマス休暇に当たり、多
くのファンドマネージャーが休暇を取る季節であるので、ファンドの動きは不活
発になるが、投資全体が沈滞ムードかもしれない。
ただ、米国の労働指標が改善したように、米国市場は少し薄ら陽が漏れてきてい
るようだ。しかし大きなうねりになるまでには更に時間がかかるだろう。
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