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マネーマネージメントの大切さ

先週6月30日暴落したシカゴコーンはその後元の価格近くまで上がったと思ったら、再び落下した。その理由の一つは、出来高が少ないことで価格が動きやすくなっていること、もう一つは米国中西部の一部で激しい雨が降っていること、更に中国が今年3度目の利下げを行いインフレ抑制を最優先とする政策を取り、景気の悪化、株価の下落が資金をリスクマネーから撤退させていることなどであろう。
 商品価格は、究極的には需給が価格に大きな影響を与えるが、常にそればかりとは限らない。それがなかなか価格の予測を難しくしている点である。
 投資家がこうしたボラティリティーの高い商品価格に対処するためには、マネーマネージメントが必要となる。一つは損切りの設定を励行することである。常に損切りさえ入れておけば、ある程度スリッページがあるのは避けられず、ストップ安のような急落となるとその途中の損切りが効かないことがあるが、こうした損失は取引コストである。
もう一つは、自己資金に対して小さな建て玉を建てることである。例えば金の場合、1kgの先物を買うなら、400万円を先物取引会社に預けておけばどんなに価格が大きく変動しようと全く追い証拠金を取られることはない。なぜなら、現物を買っていることとほぼ同義だからである。しかし、ほとんどの投資家は400万円で、金1枚の先物証拠金が仮に10万円だとすると30枚近くを建てねば損をしたような気になる。仮に30枚買うとすると金を30kg買ったことになり、金額的には1億2000万円の取引をしている想定となる。そうなれば、金価格が10円動いても300万円の損益が発生し、損失であれば、1日足らずで追い証拠金を請求されることになる。つまり、400万円の資金で金を取引するなら、1枚~30枚の下の方が正解である。1枚は現物を買うのと同じなので、もう少しレバレッジを掛けても良いと思うが、30枚は掛け過ぎである。せいぜい2枚か3枚程度なら、ほとんどどんなに価格が乱高下しても追証拠金の資金が無くて損切りせざるを得ないことにはならない。多くの投資家は400万円預けて20万円か30万円しか証拠金として使わないことに耐えられない。これは価格が大きく動いたときに対処できないことになる。


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