- 2011-06-02 (Thu)18:31
- 近藤雅世
- 金
ギリシャは1100億ユーロをEUとIMFから借入れ、国債の借り換え資金を調達したかに見えたが、2年物国債の調達金利が25%を超え、今後自力で借り換え資金を調達することは不可能で、国内の経済状態も良くないということで、債務再編やデフォルトが取りざたされたいた。その最も強硬な意見を述べていたのがドイツであり、働きアリとしては、遊び人のキリギリスにいくらつなぎ融資をしても止め処が無いということで強硬姿勢と取っていた。
そのドイツは5月31日この強硬姿勢を緩め、EUによる新たな支援を行うことに賛成した。これにより、IMFとEUは300億から350億ユーロの追加資金を拠出して支援することを検討し始めている。EU当局者は650億ユーロあれば13年までの資金調達ギャップを埋め合わせることができるとしており、民間資金と合わせてその調達を急ぐという。この新たな支援が合意されれば現在の支援策が13年5月までなので、それ以降も支払い可能となる見込み。つぎはぎの支援ではあるが、当面のギリシャ不安は遠ざかった模様である。これは金価格にとっては上昇要因が一つ消えたことになる。
一方、米国では31日、米下院は連邦債務の上限を無条件で引き上げる法案を否決した。法案は14兆3000億ドルの債務上限を引き上げる内容であったが、318対97で否決された。ただ、これによって米国がすぐにデフォルトに陥るとは市場は見ていない。オバマ大統領は、共和党下院議員と協議する予定で、共和党は大規模な歳出削減を行うことを条件としている。
金価格は1542ドルまで上昇しているが、そろそろ転換するかもしれない。
そのドイツは5月31日この強硬姿勢を緩め、EUによる新たな支援を行うことに賛成した。これにより、IMFとEUは300億から350億ユーロの追加資金を拠出して支援することを検討し始めている。EU当局者は650億ユーロあれば13年までの資金調達ギャップを埋め合わせることができるとしており、民間資金と合わせてその調達を急ぐという。この新たな支援が合意されれば現在の支援策が13年5月までなので、それ以降も支払い可能となる見込み。つぎはぎの支援ではあるが、当面のギリシャ不安は遠ざかった模様である。これは金価格にとっては上昇要因が一つ消えたことになる。
一方、米国では31日、米下院は連邦債務の上限を無条件で引き上げる法案を否決した。法案は14兆3000億ドルの債務上限を引き上げる内容であったが、318対97で否決された。ただ、これによって米国がすぐにデフォルトに陥るとは市場は見ていない。オバマ大統領は、共和党下院議員と協議する予定で、共和党は大規模な歳出削減を行うことを条件としている。
金価格は1542ドルまで上昇しているが、そろそろ転換するかもしれない。
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