- 2010-10-15 (Fri)10:52
- 近藤雅世
- 金
商品価格は非常にわかりやすい状況になってきたと認識している。なぜなら、史上最高値等を更新しているからだ。金は14日二日連続で史上最高値を更新し、NY金12月限は7.10ドル高の1377.60ドルになった。もう一息でGFMSがつい最近予言した1400ドルに手が届く。NY銀は先週下落したが、その後息を吹き返しNY銀12月限は50.3セント高の2443.5セント。1980年以来の高値である。NYプラチナ1月限は5.20ドル高の1712.6ドルで史上三番目の山を形成している。NY原油11月限は▲0.32ドルと少し反落したが、82.69ドルと5月12日の87.15ドルの天井に近づきつつある。シカゴコーン12月限は▲2セントの567.25セントになっているとはいえ、月足で見ると過去二番目に高い山を形成しており、なぜ今なのかといぶかしく思われる。シカゴ大豆11月限も12セント高の1183.50セント。月足で見ると過去3番目の山を形成している。NY砂糖3月限は0.44セント高の27.9銭とと6営業日続伸し、これも月足では過去3番目の山を形成している。最後にNYコーヒー12月限は1.45セントと3日続伸し187.6セント。
要するにすべての商品価格が過去最高レベルに上昇している。これは明らかにバブルである。価格上昇の要因は11月2日〜3日に開催されるFOMCで追加金融緩和が行われる可能性が高く、過剰流動性が更に一段と高まるため、行き場を失った資金が投資に回っており、その行き先は主に新興諸国株と商品だという構図である。
始まりには必ず終わりが来るし、それは突然、急激にやってくる。根拠のない上昇幅が大きければ大きいほどその反動は比例し、元の鞘に戻るというのが法則であろう。
それでは、いつその商品バブル崩壊は起きるのか? (つづく)
要するにすべての商品価格が過去最高レベルに上昇している。これは明らかにバブルである。価格上昇の要因は11月2日〜3日に開催されるFOMCで追加金融緩和が行われる可能性が高く、過剰流動性が更に一段と高まるため、行き場を失った資金が投資に回っており、その行き先は主に新興諸国株と商品だという構図である。
始まりには必ず終わりが来るし、それは突然、急激にやってくる。根拠のない上昇幅が大きければ大きいほどその反動は比例し、元の鞘に戻るというのが法則であろう。
それでは、いつその商品バブル崩壊は起きるのか? (つづく)
商品バブルの崩壊は、おそらく11月初めのFOMCの前にいったん起きるのではないだろうか。
再度金融緩和が行われるとしたら、おそらく資金は株式投資に回るだろう。金や債券等の安全資産や、商品、新興諸国の株式投資から資金を引き出して、割り安になった株式を買い始めるのではないだろうか。その方が勝って知ったる我が家であろう。
今商品の買いポジションを持っている方は一度利食いして、再度買うなり、売るなりされた方が利益を確定できて損失が限定される。
山ッ気の強い方は、今から徐々に商品の売りを仕込まれると良いと思う。前からこの方法を薦めているので、高く持って行かれた方もあるかもしれないが、誰にも天井はわからない。それはある日突然にやってきて下げは急激に起こるので、下がってから売るのでは遅い。だから、売りを仕掛けるにはリスクを伴う。
資金力があり、枚数が少ないなら、評価損を出しながら黙って持ち続ける我慢比べも良いが、損失が一定限度を超えたら買い閉じて損失を確定し、少し様子を見て再度売るという戦法である。いずれにせよ、史上最高値とか、過去に例を見ない高値に来ていれば頂上はもうすぐそこではないだろうか。どこまでも上がり続けることは無いと思う。
ただ、金のように、投資家の買い意欲が強いものは少々下がったところで新たな買いが入るので、それほど深くは下がらないかもしれない。一方、下がり始めれば、われもわれもと追随売りするやからが多いと思えば、下げは急激で深くなるだろう。そのあたりは、下げ始めた時点で状況判断せねばならない。
これだけ商品価格全部が過去に無い程上がっているときは、ある意味で絶好の投資機会だといえよう。
再度金融緩和が行われるとしたら、おそらく資金は株式投資に回るだろう。金や債券等の安全資産や、商品、新興諸国の株式投資から資金を引き出して、割り安になった株式を買い始めるのではないだろうか。その方が勝って知ったる我が家であろう。
今商品の買いポジションを持っている方は一度利食いして、再度買うなり、売るなりされた方が利益を確定できて損失が限定される。
山ッ気の強い方は、今から徐々に商品の売りを仕込まれると良いと思う。前からこの方法を薦めているので、高く持って行かれた方もあるかもしれないが、誰にも天井はわからない。それはある日突然にやってきて下げは急激に起こるので、下がってから売るのでは遅い。だから、売りを仕掛けるにはリスクを伴う。
資金力があり、枚数が少ないなら、評価損を出しながら黙って持ち続ける我慢比べも良いが、損失が一定限度を超えたら買い閉じて損失を確定し、少し様子を見て再度売るという戦法である。いずれにせよ、史上最高値とか、過去に例を見ない高値に来ていれば頂上はもうすぐそこではないだろうか。どこまでも上がり続けることは無いと思う。
ただ、金のように、投資家の買い意欲が強いものは少々下がったところで新たな買いが入るので、それほど深くは下がらないかもしれない。一方、下がり始めれば、われもわれもと追随売りするやからが多いと思えば、下げは急激で深くなるだろう。そのあたりは、下げ始めた時点で状況判断せねばならない。
これだけ商品価格全部が過去に無い程上がっているときは、ある意味で絶好の投資機会だといえよう。
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