- 2010-08-11 (Wed)17:49
- 近藤雅世
- ゴム
日本経済新聞が東京ゴムについて聞きにきた。そのために、いろいろゴムについて資料を集めてみたが、どうみてもゴムは足りなくなると思われた。中国の在庫は、2万トンに少し戻ったが、それは海南島や雲南省でそれぞれワンデリバリーがあっただけのことと見てとれる。一つが3000トンで、一つが500トンだ。かなりまとまった数量であるが、国内産の天然ゴムが入荷したのではないかと想像される。日本のゴム在庫も少し増えたが、未だ史上最低水準にある。一方、タイの生産量は、7月初めの3日間だけ100トンを超えたが、その後再び二桁に沈んだ。11日は124.6トンの出荷だったが、通常この時期からは一日200トンを超えることもあるはずだが、過去の集荷量のグラフを見ると、年々200トンを超える集荷の日数が減っている。つまり、天然ゴムの供給は漸減傾向にある。(つづく)
にもかかわらず、自動車の需要はどんどん増加している。インドは7月史上最高の乗用車販売量を記録し、7月に中国は前年同月比がずいぶん落ちたと言っても14.4%増である。米国の自動車販売も少し盛り返してきた。今後9月に日本のエコカー減税が無くなるので、ある程度自動車販売は落ちるだろうが、世界的には昨年の減少分だけは取り戻すのではないだろうか。もっと長期的に見れば自動車需要は新興諸国を中心に確実に伸びると思われる。
一方ゴムの生産は、限られた農園で行われており、植樹をするといっても樹液が出るまで数年かかり、増産はすぐにはできない。この需給のアンバランスは常識的には正しいのではないかと思われる。
しかし、東京ゴム市場は限られたプレーヤーが取引しており、その出来高は少ない。それが需給を市場が反映しない動きになっているのではないだろうか。従って、需給がタイトになると思っても、価格が無理やり下げられてふるい落とされる可能性はある。
その点を注意すればゴムは買いだろう。
一方ゴムの生産は、限られた農園で行われており、植樹をするといっても樹液が出るまで数年かかり、増産はすぐにはできない。この需給のアンバランスは常識的には正しいのではないかと思われる。
しかし、東京ゴム市場は限られたプレーヤーが取引しており、その出来高は少ない。それが需給を市場が反映しない動きになっているのではないだろうか。従って、需給がタイトになると思っても、価格が無理やり下げられてふるい落とされる可能性はある。
その点を注意すればゴムは買いだろう。
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