- 2009-09-07 (Mon)19:09
- 大場良博
- 大豆
シカゴ大豆相場は8月31日以降 下げ足を速めている。
米国の穀物調査会社、FCストーンやインフォーマ・エコノミックスが揃って
2009-10年度の生産高の上方修正を予想しているほか、
今まで下値を支えて来た中国の買い付けの意欲が鈍っていることも弱材料となっている。
米国農務省は8月12日の需給報告で、
2009-10年度の生産高を過去最高の31億9,900万ブッシェルと予想していたが、
米国の穀物調査会社、FCストーンやインフォーマ・エコノミックスが揃って
2009-10年度の生産高の上方修正を予想しているほか、
今まで下値を支えて来た中国の買い付けの意欲が鈍っていることも弱材料となっている。
米国農務省は8月12日の需給報告で、
2009-10年度の生産高を過去最高の31億9,900万ブッシェルと予想していたが、
FCストーン社は1日に、これを大幅に上回る32億6,600万ブッシェルになると発表した。
更に、インフォーマ・エコノミックス社も3日の報告で、
最終的な大豆の最終生産高が33億7,200万ブッシェルになると予想。
今後は、米国農務省から
11日に発表される9月の需給報告で
実際に上方修正されるかどうかが注目されることになる。
一方、今まで下値を支えてきた中国の輸入需要も変化が見え始めている。
中国の大豆輸入量は国内の収穫が始まる8月から9月にかけて減少する傾向があるが、
今年も収穫期を前に在庫を減らし、保管場所を確保する必要があるため、
中国政府は今月2日、ついに200万トンの国内備蓄を対象に、
黒竜江省の圧砕業者に補助金を支給することを決めた。
ちなみに、中国商務部によると、8月の輸入量は200万トン程度と予想されており、
今年のピーク(6月の470万トン)が過ぎたことが示唆されている。
当面は米国産大豆に対する買い付け意欲が鈍化するものと思われる。
一方、景気低迷の影響から米国内の需要も弱まりつつある。
米国勢調査局が8月27日に発表したデータによると、
7月の大豆圧搾高は1億2,936万8,406ブッシェルだった。
前月からは7.7%減、前年同月比では7.2%の減少である。
なお、1月から7月までの合計は、2007年が9億9,380万ブッシェル、
2008年が9億9,000万ブッシェルだったのに対し、2009年は9億5,008万ブッシェルである。
米国農務省が8月12日に発表した需給報告では、
2009-10年度の圧搾需要を16億7,000万ブッシェル(前年度比0.9%増)と
予想されていたが、今後も需要が回復しないようであれば、
更に下方修正される可能性もあるだろう。
更に、インフォーマ・エコノミックス社も3日の報告で、
最終的な大豆の最終生産高が33億7,200万ブッシェルになると予想。
今後は、米国農務省から
11日に発表される9月の需給報告で
実際に上方修正されるかどうかが注目されることになる。
一方、今まで下値を支えてきた中国の輸入需要も変化が見え始めている。
中国の大豆輸入量は国内の収穫が始まる8月から9月にかけて減少する傾向があるが、
今年も収穫期を前に在庫を減らし、保管場所を確保する必要があるため、
中国政府は今月2日、ついに200万トンの国内備蓄を対象に、
黒竜江省の圧砕業者に補助金を支給することを決めた。
ちなみに、中国商務部によると、8月の輸入量は200万トン程度と予想されており、
今年のピーク(6月の470万トン)が過ぎたことが示唆されている。
当面は米国産大豆に対する買い付け意欲が鈍化するものと思われる。
一方、景気低迷の影響から米国内の需要も弱まりつつある。
米国勢調査局が8月27日に発表したデータによると、
7月の大豆圧搾高は1億2,936万8,406ブッシェルだった。
前月からは7.7%減、前年同月比では7.2%の減少である。
なお、1月から7月までの合計は、2007年が9億9,380万ブッシェル、
2008年が9億9,000万ブッシェルだったのに対し、2009年は9億5,008万ブッシェルである。
米国農務省が8月12日に発表した需給報告では、
2009-10年度の圧搾需要を16億7,000万ブッシェル(前年度比0.9%増)と
予想されていたが、今後も需要が回復しないようであれば、
更に下方修正される可能性もあるだろう。
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