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ユーロ危機緩和模様

先週ECB(欧州中央銀行)理事会でドラギ総裁は特に具体的な対策を明言せず、スペイン国債を
買い入れるのはEFMCやECBが行うべきだとの発言し、また、バイトマン独連銀総裁が追加債券
買い入れプログラムを支持していないと言明した。前週にドラギ相殺はユーロのためには何でもすると
今回の理事会で何らかの対策、特に国債の買い入れが打ち出されると期待していた市場は、
期待はずれに終わったとして失望売りが出ていた。

しかし、事態はそれほど単純ではなかった。
週末の欧州市場は、ドラギECB総裁発言を見直す動きが
急速に高まっている。それは、ドラギ総裁は、スペインが財政主権をユーロに譲り渡すことを条件に
スペイン国債購入もあり得るという言外のニュアンスを残していたのだ。ECB理事会開催前に
イタリアのモンティ・イタリア首相が、スペイン・ラホイ首相を説得工作を行っていた。
そのスペインラホイ首相は、欧州財務省会議の早期開催を3日呼びかけている。

週末3日のブルムバーグの報道では「ドイツ連立与党の複数のメンバーから、欧州中央銀行(ECB)
のドラギ総裁が計画するソブリン債購入を阻止しない姿勢が示唆された」と報道されたり、
また、同日の同じくブルムバーグの報道によると「オーストリアのファイマン首相は、
ユーロ圏の恒久的救済基金である欧州安定化メカニズム(ESM)への銀行免許付与について、
ドイツのメルケル首相が考えを変えることになるとの見通しを示した」との報道もあるなど、急速に欧州
危機の警戒モードが後退することとなったのである。

つまり、欧州首脳は、財政統合から政治統合に向かう姿勢を確かめあっているようである。つまり、
ユーロは崩壊の道ではなく、統合に向けて少しずつ前進を始めたようだ。いずれ、市場はこの動きを
歓迎してポジティブに動くだろう。

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