- 2012-12-04 (Tue)09:43
- 近藤雅世
- 金
ゴールドフェスティバルに出席して豊島・亀井・池水三氏の討論会を聞いた。豊島氏は2013年金価格が上がって、2014年には下がると述べていた。金価格は高くなり過ぎているという。亀井氏は金価格の水準が以前とは変わっており、下がっても1500ドル以下にはならないという。上値については、豊島氏は過去のチャートから1980年1月21日ソ連によるアフガニスタン侵攻により、金価格は895ドルを付けたがこの高値を現在価値に直すと2200ドルとなる。それが上限だろうという。直近の話では金のテールリスク(標準偏差のグラフの両端にある確率3%以下でしか起こらないと言われるテールリスクが生じる恐れ)のヘッジとしての金買いがある。今あるテールリスクはギリシャ等欧州債務危機であり、米国の財政の崖問題である。亀井氏は米国では債務上限問題があり、これが共和党と民主党の調整がつかないと、米国債の格下げが起こり、金価格が上がる可能性があるという。
池水氏は米国商品先物取引委員会(CFTC)が毎週金曜日に公表するファンドの建玉が金量にして1000トンを超えると金価格は頭打ちとなる。400トン〜500トンが下限となるという。亀井氏は、米国のサブプライム問題・リーマンショックがあり、その後欧州でギリシャやスペイン、イタリアの債務問題があった。これらが解決すると次は日本の債務問題が発生するという。
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