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金価格にとってのS&Pによる欧州各国国際格付引き下げの意味

  • 2012-01-17 (Tue)10:49
  • 近藤雅世
フランスをはじめとする欧州各国の国債格付けが引き下げられた。
金価格はこのニュースにもそれほど反応していない。欧州金融不安について、少
し不感症になっているのかもしれない。しかし、事態はどんどん悪い方向に向か
っていることを多くの人々は実感していないのではないだろうか?
悪い方向とは、
株価の下落である。欧州金融機関の株価が下落し、それに合わせ
て米国と日本の金融機関の株価が下落し、それが、一般企業の株価も下げるとい
う株価の負のスパイラルである。もういい加減下がっているので、そろそろ上が
るのではないかと思われるかもしれないが、本番はこれからかもしれない。なぜ
なら欧州の通貨危機は序盤を迎えた所だからだ。今後ギリシャの144億ユーロの3
月20の借り換え入札があるが、その前にも今日はフランスの国債が入札を迎える。
ほとんど毎日のように、欧州各国が借金をしなければ、資金は回らない体制にな
っており、これは政府だけでなく、金融機関も毎日の借り入れで資金繰りが賄わ
れている。格付けの下落とは、それらの金利が一斉に上昇するということである。
個人消費は減り、失業率は上昇するだろう。企業業績は悪化するしかない。それ
は株価の下落につながる。悲観的過ぎるかもしれないが、事態は相当深刻度を増
していると感じられる。

こんな時は金価格は上がるはずである。金だけは、信用に関係なく、金利とも関
係ない。金を買うという行為自体はきわめて単純な購買であり、金の価値さえ減
価しなければ、安全この上ない投資先である。今使わない資金があれば、金に換
えるべきかもしれない。決して金を売却して現金化する時期ではない。現金化し
ても買うものが無い。現金をそのまま持っていればいずれ通貨の方が減価してし
まう。ことにユーロ圏の人々は毎日資産が目減りしている。ユーロがどんどん安
くなっているからだ。日本とて人ごとではない。いずれ円も減価し始めるかもし
れない。円で定期預金するよりは、金を持った方が安全なのではないだろうか?
金価格はいずれ上がると思う。

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