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ゴム価格が上がるのは期近物

  • 2010-04-21 (Wed)19:18
  • 近藤雅世
  • ゴム
ゴム価格が上がると4月14日にこのブログで述べていますが、厳密に言うと、期近物価格が上がるということを言い忘れていました。期先を買って全く上がらず、逆に19日の大幅下落で追証が掛かった方も多いかもしれません。申し訳なく思っています。こうした現物が足りない場合はスクウィーズといって期近の価格が高騰します。現物が足りない場合はどこまででも上がります。しかし、期先は、特にゴムの場合は、5月を過ぎれば増産期に入り、生産は増加する性質があります。従って、中国やインド等の自動車生産が多くなり全体的にゴムは不足するとはいえ、今ほどではなくなる可能性があります。

タイ3市場の集荷量は、2月には一日200トン以上あった集荷量が3月中旬には、120トン程度になり、直近の4月13日は15トン、14日12トン、15日は7トンに減少しています。しかし、増産期には再び一日200トンから300トン集荷されるようになるでしょう。

また時間が経つにつれ、天然ゴムから合成ゴムへの原料シフトが起きると思われます。日本のタイヤは55%が天然ゴム、45%が合成ゴムの比率ですが、これは逆転してもおかしくありません。

だから、ゴム価格が上がるというのは、今の現物価格が上がることを言うのであり、先物価格はどちらかというと下がるかもしれません。(つづく)

自動車タイヤメーカーの株価も4%ほど下がっています。ブリヂストン、横浜ゴム、住友ゴムの株価は4月はじめから下落しています。たとえば、ブリヂストンの株価は4月1日1,568円でした。4月20日は、1,506円と約4%62円下がっています。

今後タイヤの生産に支障を来たせば、タイヤメーカーと共に自動車メーカーの株価も下がるかもしれません。

株式の信用取引での空売りによる儲けと商品先物取引の儲けを比較してみましょう。仮に4月限を1枚証拠金15万円(本証拠金7万5千円と定時増証拠金7万5千円)で買っていたとすると、4月20日に104.1円儲かりました。ゴムの倍率は、5000倍なので最低単位1枚の買いで104.1×5000倍=520,500円。3.47倍の利益となっています。20日間で347%ということは、年率では約6,246%です。

一方4月1日にブリヂストンの株価を1000株売ったとしましょうか。所用資金は信用取引の証拠金を30%とすれば、1568円×0.3×1000株=470,400円です。株価下落による利益は62円ですから6万2千円です。所用資金の13.2%、年利237%と、株の取引としてはかなりなものですが、上記先物取引の利益に比べると、26.3倍の差があります。明らかに商品先物取引の儲けの方が大きいことになります。

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