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12月9日までのファンドの動き

先週12月8日のこの欄で紹介したファンドの動きからはその後の原油価格のさらなる下落は予想できなかった。もう底かと思われたが、『もうはまだなり、まだはもうなり』の格言通り、さらに深い底があった。NY原油価格はついに60ドルを割り込んで2009年5月以来の50ドルまで下落している。12月9日時点のファンドの建て玉でみると、NY原油に対する大口投資家のネット買い残は2週連続で増加し、+約2万5千枚が買われてネット買い残は29万5千枚に増加している。一方売り残は11万1千枚と前週より+300枚の増加である。これにより想像されるのは、商品に素人な証券投資家が原油の下落を見て売りを入れ、ファンドはそろそろと空売りを買い戻して、素人の買いに当てはめつつあるように思われる。いずれにせよ今から原油を売ることは禁物で、買うなら絶好だと思われる。ただしもう少々下がる可能性はあり得ることを承知されたい。

他に12月9日時点のファンドの動きで目立つのは、NY金のネット買い残が4週連続で増加していることであろう。ただこれも、今週16日から17日にかけて今年最後の米国連邦準備制度理事会による公開市場委員会(FOMC)があり、11月の雇用統計が予想外に良かったことから「Considerable Time」の文言がはずされるかもしれない。それは利上げの時期が早くなる可能性を示唆し、金利のつかない金価格を押し下げる要因となる。Goldman Sachsは来年の金価格を予想して1050ドルになると下落基調を述べており、今週のネット買い残の増加がどの程度強い意味を持つのかどうかはわからない。銀は6週連続で買われており、プラチナは3週連続の買いと貴金属は買われている。トウモロコシと大豆もそれぞれ、+3万1880枚、+2万7743枚と大幅な買い越しであり、トウモロコシは、1週を除いて8週連続で増加大豆は3週除いて6週連続の増加である。

株価が高くなっているので、新規投資は手控えられるだろう。またクリスマス休暇が迫っているため、これまで積み上げてきた建て玉は閉じられる可能性が高い。その意味で原油価格は反発上昇するものと予想できる。

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