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金価格動向、穀物動向

米国連邦準備制度理事会(FRB)の公開市場委員会(FOMC)のステートメントが
今朝ほど発表された。オペレーションツイストと呼ばれる短期国債売りの長期国
債買いを4000億ドル(約30兆規模で来年6月末まで行うという。償還期限3年以下
の国債を同額売却し、6〜30年物国債を購入するという、言ってみれば量的緩和
第2.5弾である。このため、米国債長期金利は1.856%と過去60年で再低の金利水
準を付けた。しかし、米国株価はSP500インデックスが3%下落、NY株価は前日比
▲283.82ドルと失望売りとなった。長期金利の低下は雇用創出や住宅市場の活性
化にはつながらないのではないかとの懐疑的な見方であろう。3名のタカ派委員
が反対票を投じたことや、銀行がFRBに預ける金利の引き下げが見送られたこと
などが政策が弱いと感じられたのであろう。円は、短期債の売却を受けた短期ド
ル金利の下げ渋り観測からドル買いとなり、少し円安に振れたが、9月中間期末
に向けたレパトリエーション(日本企業による外貨資産売りの円買い圧力)や東
京株式市場の下落を受けたドル売り圧力と、オペレーションツイストを受けたド
ル買い圧力の攻防が予想される。

ギリシャで再びデモが激化しており、ギリシャ政府がEUやIMFと公務員の削減や
増税を約束しても、それが絵に描いた餅に終わる可能性がある。IMFによれば、
EUの銀行が2000億ユーロ(約21兆円)の損失を抱えている可能性があるとレポー
トした。金額はともかく、巨額の不良債券を抱えていることであろう。米国でも
米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)とウェルズ・ファーゴの長期債
務格付けを引き下げるとともに、シティグループの短期債務格付けを引き下げる
と発表した。欧米の金融機関が痛んでいる。それは金価格が再び上昇する兆しと
なるだろう。

一方穀物価格は下落している。茅野先生は、USDAの需給データをまともに受け取
って、穀物価格が上昇したので、需要は減少すると見られている。しかし、小生
は、食料価格はそう簡単に需要が減るものではないと思っている。価格が上がれ
ば食べなくなるかと言えばそんなことは無いだろう。飼料の代替として考えられ
るのは、小麦であるが、コーンと大豆の不作を補う程豊作ではない。小生は、
USDAの需給データの方が恣意的な感じがすると思っている。つまり、供給が減少
しているのは、間違いない事実であるが、その供給量に見合うだけの需要は減少
せねばかずが合わないという計算だ。逆に言えば、昨年並みの需要であれば、来
年の夏にかけてコーンと大豆の在庫は枯渇し、来年9月以降の新穀が出回る前は
かなりひどい在庫の取り合いになるのではないかと思っているが、間違いであろ
うか。

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