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市場とは何か その12

先物取引に商品が新しく上場されようとするときに、生産者は必ずと言って良いほど上場に反対する。それは市場が価格を作ることに生産者は生理的嫌悪を覚えるからであろう。生産者は商品の価格を自分で決めたがる。生産コストに適正な利潤を上乗せした価格で常に売ることができるなら、生産者にとってこれほど幸せなことはないだろう。ところが、市場ができると、たとえそれが先物市場でなくても、生産者が儲かるところには必ずライバル企業が市場に参入し価格競争や販売競争が生じる。数軒の生産者しか参入してこない市場であれば、生産者どおしが互いに利益を享受する方法はあるが、新たに複数の市場参入者が来る場合はどうしても競争となる。それは品質競争であったり、知名度の競争、つまり宣伝活動の競争であったり、そして価格の競争となる。共産主義が機能しないのは、こうした競争を排除しようとするシステムだからであり、それを知っていた中国の小平は社会主義に競争原理を持ち込んだ。そして貧富の差がある程度できることを黙認した。競争社会では勝ち残るものと負けるものがでる。富める者から先に豊になることを容認した。その方が結果的に中国経済にとっては良かったものと思われる。
市場はそうした競争の場である。私の上司は通産省の時代の銅やアルミのLME上場に関することを審議する審議委員であったため、上司のために市場発展の歴史を研究したことがある。当初は生産者価格がまかり通っていた市場でも、ひとたび誰もが取引できる先物市場に商品が上場されるとと必ずと言っていい程、生産者の唱える価格は死に絶え、市場価格が席巻するようになる。
投資家で、今の価格では生産コストを割れているので、もうすぐ価格は上がるはずだと言う人がいるが、そんなことは無い。価格はあくまで需要と供給で決まるため、いくら価格が生産コストを下回ろうが市場は全く一顧だにしない。銅鉱石やアルミ地金の価格は15年以上生産コストを下回って継続したことを私は体感している。鉱山会社というのはその程度の試練には耐えるだけの資金力、体力があるので、市場価格が生産コストを下回り、作れば作る程赤字となっても10年や15年は凌ぐのである。そして10年後に現れた需給のタイトな時期にそれまでの負け分を一気に取り戻すのが鉱山会社の歴史となっている。

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