商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > マーケット全般 > 『最近の商品価格について』

『最近の商品価格について』

ゞ皺然
NY金価格は昨年12月米国で利上げがある前は1,238ドルまで下がっていたが、利上げ後は上昇し始め、今年の1月25日1,365ドルまで約10.3%上昇した。過去5回の利上げに対して金価格は全く同じ動きをしている。つまり、利上げがありそうだとドル高・金安となり、利上げが行われた直後からドル安・金高に反転する。3月21日の米連邦準備制度理事会の公開市場委員会(FOMC)で利上げされるCMEのフェドウォッチによる利上げの確率は94.4%となっている。従って利上げまでの金価格は弱く、その後は次の6月の利上げまでの間は少し反発することが考えられる。

null

しかし、パウエル新議長の発言からは市場は今年4回の利上げもあり得ると観測している。インドや中国の金の輸入状況も今一つであり、今後予期せぬ地政学的リスクなどの出来事がない限り、金価格が今後大きく上昇することはあまりないと思う。NY金に対するファンドの建玉は、ネット買い残が減少傾向にあることも、この予想を裏付けている。

null 

原油価格は昨年12月中旬の62ドル台から1月25日に66.66ドルになった。これが直近の高値でその後は60ドル台前半を上下している。OPEC諸国とロシアなどの非OPEC諸国による減産により、世界の需給はバランスし始めており、少なくとも世界の石油在庫は増加することがなくなった。

null

しかし、米国の原油在庫は3月9日の週も前週比+500万バレル増加しており、1週を除いて過去6週間増加している。これは米国のシェールオイル生産量が2月初め以来6週連続で日量1,000万バレルを超えて生産されているためで、昨年11月以来1970年の米国の原油生産量を抜いて過去最大の生産量となっている。EIA(米国エネルギー情報局)は今年も来年も米国の原油生産量は増加するだろうと予想している。背景には米国からの原油や石油製品輸出量が急増していることが挙げられる。OPECや一部非OPEC諸国が減産を行っても、米国やカナダ、ブラジルなどが増産すれば、バランスしかかった原油需給も結局供給過剰となり、過去5年平均を上回っている現在の世界の石油在庫はあまり減らないだろう。

null

NY原油に対するファンドのネット買い残は、過去6年に比べてかなり多い。
しかし、このネット買い残の解釈としては、『今後ファンドはこの買い残をもっと増やすというよりは、売り閉じてネット買い残を減らすろう』という予想につながる。

null

従って原油についても、新たな地政学的リスクや予期せぬ生産の支障が起きない限り、50ドル〜60ドル台で推移し、100ドルまで上がるというような極端な予測はできない状況である。

最後に穀物について少し述べておくと、過去4か月ほど、アルゼンチンの降雨量が少ない状況が続いていたため、シカゴトウモロコシ価格は昨年12月の350セント/ブッシェルから3月13日395セントに約12%上昇し、シカゴ大豆価格は950セントから3月5日には1079セントまで+13.5%上昇している。南米は北半球でいう9月ごろに相当し、すでに収穫は大半が終わっているので、これ以上南米の要因で上昇することはないだろう。ただ、今後は北米など北半球で作付けが始まり夏の天候相場を迎える。だれも今年の夏に米国が干ばつになるかどうかはわからないのが現時点である。例年穀物は春に買えば、かなりの確率で6月ごろまでは価格が上昇するという季節要因がある。その後は天候次第でさらに上昇するかどうかが決まるが、6月〜7月がピークで、9月の収穫時期にかけて価格は下がる傾向がある。
ファンドのネット買い残はグラフで見られるように、すでに相当買われてしまっているので、今年は早めに価格のピークが来るかもしれないが、まだ北米の生産にも手がつけられていない現時点では、6月ごろまでは上がるかもしれないともいえるだろう。

null
null

Home > マーケット全般 > 『最近の商品価格について』

キーワードで検索
リンク
Feeds
1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311

Page Top