- 2017-11-01 (Wed)10:36
- 近藤雅世
- マーケット全般
市場は少し平穏になっている。カタルーニャでは独立宣言をしたが、スペイン政府の強硬な対応でプチデモンカタルーニャ州首相と議員は解任され、同首相は国家反逆残に問われて、ベルギーに逃避している。いわゆる体制側の勝利と言えよう。今年はオランダやフランス、ドイツの選挙といい、どれも体制側の勝利に終わり、新たな不安材料や地政学的リスクにはとはなっていない。シリアではISが淘汰され、淘汰に加わったクルド人自治区が独立して、イラクが兵隊を送ったが、クルド人は独立を凍結すると述べ、イラク軍も一緒にIS相手に戦ったクルド人に攻撃を加えることはしていない。
経済面では、金融緩和と低金利による資金余剰により、世界のすべての株価を過去最高の高見まで引き上げている。こうした好景気(?)模様で消費も動意付き、GDPも上方修正され、失業率は低下している。それにもかかわらず消費者物価は上昇していない。好景気の実感はなくとも、まことに住み心地の良い世の中となっている。 こうした状況下では金価格は動意付かないだろう。また好景気とはいえ、産業が大車輪で回っているわけではないので、エネルギー需要も省エネのままである。しとやかな景気の安定と言えるだろうか。将来の人々はこの時代を(束の間の?)とても平和な時代だったと振り返ることであろう。商品価格のとっては、小さく波動を繰り返す状況としか言いようがない。こうした時期を焦らずにゆったり過ごそうではないか。
経済面では、金融緩和と低金利による資金余剰により、世界のすべての株価を過去最高の高見まで引き上げている。こうした好景気(?)模様で消費も動意付き、GDPも上方修正され、失業率は低下している。それにもかかわらず消費者物価は上昇していない。好景気の実感はなくとも、まことに住み心地の良い世の中となっている。 こうした状況下では金価格は動意付かないだろう。また好景気とはいえ、産業が大車輪で回っているわけではないので、エネルギー需要も省エネのままである。しとやかな景気の安定と言えるだろうか。将来の人々はこの時代を(束の間の?)とても平和な時代だったと振り返ることであろう。商品価格のとっては、小さく波動を繰り返す状況としか言いようがない。こうした時期を焦らずにゆったり過ごそうではないか。
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