- 2017-10-11 (Wed)09:28
- 近藤雅世
- マーケット全般
2013年からのNY金価格を8月を起点に見てみると、毎年年末にかけて金価格は下落していることがわかる。なぜかの理由ははっきりしないが、中国の国慶節の金需要のために中国の宝飾メーカーは夏場に金を仕入れる。国慶節が終わると金需要はしばらくお休みとなる。年末にはクリスマス需要があるので、欧米では仕入れが盛んになるが、なぜか年末にかけて金価格は下落する。今年は、9月8日の1362.4ドルを頂点に下落基調となっており、その背景には12月14日のFOMCで米国の利上げがほぼ確定しているので、それまでの間ドル高になりがちであるということが言える。ドル高はドル建ての商品価格を押し下げる。金も利上げが近づけば価格は下落基調になるので、12月までは下がることを覚悟しておいた方が良いだろう。中長期的にはこれから12月までのどこかで買いの底値が現われるだろう。ゴールドマンサックスは昨年の安値の1100ドルまで下がると述べているが、そのあたりまではあり得るだろう。(下グラフはNY金価格を8月1日を100とした指数)
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