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金やプラチナは買い時

先週5月17日VIX恐怖指数は15.59に突然飛び上がって、22日には10.93に落ち着いている。NY株価も17日は20606ドルまで下落してその後22日には20894ドルに回復している。この日トランプ政権でFBI長官が罷免され、議会により特別検察官が指名されてロシアンゲートの調査が始まることになってためである。当のトランプ大統領は議会に予算を提出したまま、初めてのG7会合に出発してしまった。大騒動は一日で沈静化したが、これは看過できないものと思う。いわゆるトランプ大統領への期待がいよいよ失意に変わった瞬間だと思うからだ。米国株価は米国経済に問題がないため、高値を保っているが、いつ下落を初めてもおかしくないと思う。6月14日にはFOMCにより利上げがあるかもしれないが、その確率は少し下がって70%になっている。金価格は利上げが近づくと下落する性質を持っているが、利上げが行われると反発して上昇する性質もある。

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昨年11月4日のトランプ大統領が当選した日を100とした指数でNY金とダウ平均株価を比較すると、5月22日ダウ平均株価は7.49%上昇しており、金価格は6.12%上昇している。金も捨てたものではないが、金価格は今後6月かけて下落局面を迎えてその後上昇局面となると思う。なぜなら、株価に値上がり期待の妙味が薄れ、リスクオフから資金が他の資産に廻るのではないかと思うからだ。その一つが金であり、これから値下がったところは絶好の買い場となると思う。
また投資は安く買って高く売るというのが鉄則であるなら、今お安く見えるのはプラチナである。いつまで経っても上昇しないプラチナには何かあるのではないかと勘繰りたくなるが、非常に長期で持つ構えでいれば、安いプラチナは買い時である。南アのプラチナ鉱山は、今年は全社が赤字となるだろう。中には身売りしたり、操業を縮小するところも出てくるかもしれない。ひょっとしたら、倒産という事態も考えられる。プラチナは非常に希少な金属であり、簡単に他で作れるものでもなければ、触媒作用を代替する商品は無い。超高温に耐えるため、溶鉱炉の温度計にもない、ガンの特効薬としても昔から知られている。ガラス工場の設備にはプラチナが欠かせず、石油化学工場はプラチナがなければプラスチック等の化成品は作れない。自動車がガソリンや軽油を使わずに電気自動車になるには時間がかかるだろうし、燃料電池だと、水素を作る改質装置にプラチナは必要だし、激しい反応で腐食する電極はプラチナ以外は考えられない。今後10年とか15年持つつもりであれば、プラチナ価格はいずれ花咲くと思っている。

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