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利上げと金価格

米国では利上げが行われた。米連邦準備制度理事会(FRB)による公開市場委員会(FOMC)は3月15日政策金利を0.75〜1.00%にこれまでより+0.25%利上げした。しかし、注目されていた今後の利上げペースの見通しについては、年3回とされ、今年は利上げが4回あるのではないかと利上げペースの加速への警戒感が広がっていた市場は、FRBはハト派的だとしてドルは下落し、金価格は上昇した。
翻って昨年からの利上げと金価格の関係を見てみると、2015年12月15日の7年振りの利上げが行われる前の2ヶ月間にNY金価格は▲137ドル、▲11.5%下落していた。しかし、利上げが行われた時から翌年8月2日までの約8ヵ月間に金価格は+314ドル、+29.9%と3割近くも値上がった。
その後昨年12月15日に再び利上げが行われるまでの約4ヶ月間、金価格は▲237ドル、▲17.4%下落している。しかし、利上げ後の2ヶ月半で+130ドル高、+11.5%金価格は上昇し、今年に入って2月末から先週3月15日まで▲57ドル、▲4.6%下落している。

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以上から利上げは利上げされるかもしれないと市場が恐れおののく時に金価格は下落するが、いざ、利上げが為されてしまうと、その後金価格は何事もなかったように上昇している。つまり、金利が高いと金は安いわけではなく、過去の歴史的なデータでも金利が高い時に金価格は安いという相関性は見られない。金利が上がりそうだというときに金価格は安くなる。
ということは、今年は後二回利上げが予定され、おそらく次回は6月であろう。つまり、6月までは金価格は上昇し、利上げが近づくと下落することになる。

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