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過去の記事 - 2010 / 03 -

ユーロが反転上昇して金価格は上がるのではないだろうか

  • 2010-03-31 (Wed)
  • 近藤雅世
先週の見通しと逆になるが、ギリシャのソブリンリスクが解決されそうなため、ユーロ高になり、ドル安、金高になるのではないだろうか?

なぜ先週と見方が180度変わるかというと、ユーロドルは金価格と逆相関しているのか順相関しているのかという見方が変わったからだ。

今年の初めから2月中旬までは金価格はユーロドルと正の相関関係を保っており、その相関係数は0.88と高かった。つまりユーロが安くなると金価格も一緒になって下落していた。市場はユーロ安=ドル高=金安と読んでいた。しかし、2月中旬にギリシャ危機が表面化してからは、ユーロ安=金安とはならず、逆に金高となった。相関関係は全く崩れて、どちらかというと逆相関となった。リスクの高まりがユーロ圏資産家においても、ユーロを売って金を買わせる動きを加速させた。ところが、3月中旬以降は再びユーロと金は順相関に戻っている。つまり、ユーロ安=ドル高=金安、ユーロ高は金高である。

それでは、今後のユーロの動きはどうなるかであろうか?(つづく)

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ギリシャが救済されれば金価格は下落するだろう

  • 2010-03-24 (Wed)
  • 近藤雅世
4月と5月に220億ユーロの国債の償還を迎えるギリシャは、これまでのところ50億ドルの起債による調達しか出来ていない。残りの資金をIMFに頼るか、ドイツやフランスからの金融支援によるかが注目されている。IMFは1946年ブレトンウッズ協定によって米国主導で創設された。IMFは多くの財政危機に陥った国々に資金援助をしてきた実績がある。しかし、ユーロとしては、米国主導のこの機関にユーロ加盟国が支援を受けることを潔しとしていない。ギリシャにとっても、IMFから資金援助を受けると、厳しい緊縮財政を求められ、国民は窮乏生活を強いられる。そのため、IMFから支援を受けた国の政府は国民からの怨嗟の声を受け止めることになる。

かといって、ドイツがギリシャを資金的な支援するかどうかについては、未だはっきりしていない。3月23日火曜日のウォールストリートジャーナルによれば、ユーロ首脳はドイツが経済支援を行う計画について話し合っているという。今の案では、ドイツがギリシャを救援する代わりに、IMFは他の欧州諸国の面倒をみるというもの。

しかし、メルケル首相は、ギリシャが債務不履行に陥らないだけの金額しか援助しないと述べており、まず第一にギリシャ自身で国債を発行すべきだと主張している。そしてドイツは、EU政府は各国経済をコントロールするより中央集権的な方策を考案すべきだとも主張している。ドイツ国民の8割はギリシャへの金融支援に国民の税金を使うことを反対している。

(つづく)

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金価格は1400ドルを目指す

  • 2010-03-10 (Wed)
  • 近藤雅世
本日は二つの弱気コメントが出ていた。一つは中国の国家外貨管理局の易綱局長(中国人民銀行副総裁)が外貨準備の中で金を増やすことに消極的な発言を行ったこと、カナダのトロント・ドミニオン銀行の主任エコノミスト、ドン・ドラモンド氏は8日、2011年末までに金相場が20%以上下落する可能性が高いとの見通しを示したことである。しかし、金価格は高くなると敢えて予想したい。(続く)


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金価格は上がると思う。

  • 2010-03-03 (Wed)
  • 近藤雅世
金価格は上がると思っていたら、昨日19ドルも上がってしまった。しかし、中長期的にはもっと上がると思い始めている。先週半ばまでは金価格は横ばいだと思っていた。しかし、ユーロ圏のソブリンリスクが益々不透明となり、ギリシャが4月〜5月にかけて発生する250億ユーロ約3兆円の国債の償還が危うくなっている。EU理事会からは、ギリシャに対してしっかりやりなさいという掛け声ばかりで、ギリシャに資金提供しようとする国は現われていない。また、ギリシャ国内ではゼネストである。本当に増税や公務員給与のカットができるのか怪しい。(続く)

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