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過去の記事 - 2015 / 09 -

このところの金価格

  • 2015-09-15 (Tue)
  • 近藤雅世
今週の焦点は米国連邦準備制度理事会の公開市場委員会(FOMC)で利上げが行われるかどうかであろう。直前の経済指標では、失業保険申請者数は27万5750人と8月より若干増加している。ミシガン大学消費者信頼感指数も85.7に低下、予想の91.1を下回っている。

消費者物価が上昇しておらず、先週発表の生産者物価指数(PPI)も前月比変わらずで物価は沈静化している。大方の予想は、利上げは無いだろうというものであるため、仮に利上げがあればサプライズとなるだろう。
利上げで一番被害を被るのは新興諸国経済であり、すでにドル高、新興国通貨安により新興国からの資本逃避が著しい。利上げはその流れを加速すると見られている。

近年新興国への資本投資は、一時ブームとなった新興国ファンドによるものが多くなっていたため、通貨安がファンドの解約を増えると、新興国ファンドは投資先から資金を引き揚げざるを得なくなっている。ファンドは9月から11月に決算期を迎えるため、この時期はファンドの建玉の解消が多くなる。

NY金は再び1100ドルに近づいており、2010年2月以来の安値をつけた今年の7月24日の1072.4ドルが意識されるようになっている。
しかし、金の現物需要は旺盛になっている。中国人もインド人も、あるいは欧米の金投資家も価格が下落中は金の買いの手を止めるが、底が確認されたと思うと金購入を開始する。インドは秋の祭礼や婚礼シーズンに入り季節要因として金需要が増加するが、8月の中国の上海黄金取引所の金引き出し量は250トンと全世界の月間金鉱山生産量265トンに迫る勢いの金購入が記録されている。また、第3四半期(7〜9月期)の米国ミント社のEagleコインの販売量は前年の3倍を超え、欧州や豪州でも金貨の売れ行きが好調である。こうした金の現物需要が多くなり、それがワールドゴールドカウンシルの統計に載ると金価格は上昇する傾向がある。

金価格は上昇するような気がする

  • 2015-09-01 (Tue)
  • 近藤雅世
8月24日の世界同時株安はその後の反発によって、ブラックマンデーの再現とはならなかった。商品価格も原油価格が3日連続で大幅に上昇しているのをはじめ、貴金属や穀物も反発傾向になっている。ドルも一時安くなったがその後反発しており、ドル/円は121円台にドル高円安となっている。
CFTCによるファンドの売り残は、NY原油に対しては8月25日まで23万枚あった空売り残がかなり減っているものと思われる。実際の数字は金曜日(日本時間土曜日)にならないとわからない。金に対する空売り残は、18日の週には14万枚あったが、25日に既に11万枚まで減っている。おそらくこちらもさらに減っていると思われる。
秋になって、いよいよ商品のシーズンだと思われる。まず金であるが、最も期待されるのが、中国とインドの実需の買いである。中国では8月は通常一年で金取引の動きが一番弱い時期である。しかし、上海黄金取引所からの金の引き出し量は、最新の週が73トンに上り、過去で4番目に多い週間引き出し量となっている。8月は最初の週が53トン、前週が65トンであったので、3週間合計194トンである。9月4日金曜日に公表される8月最後の第4週と合わせると8月の受け渡し量は250トンを超えそうである。株価下落により金を購入する動きが拡がっていることがわかる。
インドは8月から祭礼シーズンに入っており、10月末のヒンズー教の新年を祝うディーワーリー祭ばかりでなく、インド各地で数多くの祭礼がある。また秋はインドの結婚シーズンでもあり、金が贈り物として使われる時期となる。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、インドの今年下半期の金需要について、前年比25%以上増加する可能性があるとの見方を示した。
東京金価格は1月23日の4,958円を天井に下落し、世界株安後の8月27日4,278円▲680円、▲13.7%下落している。しかし、これで下落を出し切ったのではなかろうか。
今後8月27日を底にして上昇する可能性を感じる。

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