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過去の記事 - 2019 / 10 -

商品先物取引をする場合の二つの留意点

ある新聞記者から商品先物取引を行う時の注意事項を簡単に述べてほしいと依頼があった。インタビューで答えたのは、以下の2点であった。

[磴┐佚豕商品取引所で金先物の標準取引を行う場合、金の10月後半の証拠金額は10万8千円なので、たとえば100万円の資金があるとすれば、1枚か2枚しか取引をしないこと。多くの人は100万円あると、7枚ほどの金先物を取引したがる。100万円の資金があるのに、1枚10万8千円しか使わないと残りの資金がもったいないように感じるからだ。しかし、過去の例だと、東京商品取引所の金価格は、1日で▲502円下がったことがある(2011年)。平均でも150円程度は毎日動いている。金の倍率は1000倍なので150円の損益は1枚当たり15万円となる。100万円持っていて1日15万円の損失ならまだ耐えられるが、これが7枚持っているとすでに1日で15万円×7枚=105万円の損益の発生となる。損失の場合は翌日に追加証拠金を納付しなければならない。

 リスクマネージメントとしては、100万円で1枚しか、取引していなければ少々価格が変動しても追加証拠金を請求されるまでには何日かかかり、余裕をもって損切りして新たに取引することが出来る。これが商品先物取引を行う最初の注意点である。

投資と博打の違いは博打は予想することがほとんどできない。
サイコロの目はランダムに出現し、トランプのカードは過去に出たカードをすべて覚えていたとしても、何組かのカードの残りの中から次に何が出るかを予測する確率は非常に小さい。

一方投資は、ある程度背景となる情報を元に、次に価格がどうなるかは予測することが出来る。従って、商品先物取引にせよ、株式投資にせよ、為替であっても、何等かの理由や根拠があって投資しなくてはならない。無心に投資するのは博打と同じ確率となる。

幸い、商品価格は個別の銘柄の株価を予測するよりはるかに需給に関する情報量が多い。だから、ただ単に金価格は上がると思って金を買うのではなく、今世界の景気が悪いから、とか中東で紛争が起きそうだから、或いは世界的に金融緩和が進展しそうだからとか、マイナス金利で、資産家が銀行から資金を引き出しそうだからといった根拠を持って投資をすべきである。直近では米中の貿易協議が妥結すれば、株価やドルは上昇し、金価格は下落するだろうと思うと金を買う時期ではないような気がする。

30才から2000万円ためる方法

30才から老後資金を2000万円貯めるためには、65歳を定年として35年間ある。この場合は、投資をしなくても、堅実に貯蓄することで2000万円を貯めることが出来る。月額4万8千円を銀行業界で一番高い金利と歌っているあおぞら銀行で毎月貯金すると年利0.2%の金利でも35年後には2,073万3,836円になる。この場合元本は2,016万円、金利72万131円、税金▲14万6,295円である。月額4万8千円は大きすぎるというなら、年間57万6千円であるので、ボーナスを1回20万円×2回貯金すれば、月額は、1万4,700円である。そして、過去の金価格が繰り返すとするなら、少なくとも35年前に、月2万円純金積立を行っていた場合は、35年後の今年9月13日には2,177万9,586円となっていた。途中経過では金価格は下落しているが、純金積立のようなドルコスト平均法で金を買う場合は価格が安くなると多くの金を購入することが出来るので、要するに、売り時に価格が上昇していれば良いことになる。35年もあればその間に金価格は上下動するため、相当上昇したと思った時にいったん手仕舞い売りして純金を引出、それを使わずに取っておきながら、再び積立を行っていけば良いと思われる。つまり、銀行預金しているよりも、純金積立の方が貯蓄効率は約2倍良かったことになる。恐らく今後も低金利が続くであろうから、金の価格の上昇の方が貯蓄よりは良いのではなかろうか。むろん株式や債券、為替等の投資手法もあり、先物取引は中でも最もハイリスクハイリターンな投資手法であるので、純金積立より良いパフォーマンスが得られるかもしれない。ただ、投資の中では純金積立は比較的安全な投資ではなかろうか。注意されたいのは、純金積立は積立先に対する与信リスクがある。つまり積立先が倒産した場合は、積立てた金が返って来ないリスクがある。ただ、株式投資であれば、そのリスクはつきものであるので、株式投資と同じくらいのリスクだと言えよう。

いかに投資から抜け出すか

30歳、40歳、50歳、60歳から老後資金として2000万円貯める方法についてのセミナーがいよいよ今週と来週に迫った。前半のレジメはすでに送付してある。残念ながらその骨子はセミナーが無事終わるまで言うことはできないが、このテーマで長い間、頭をひねってかなり真剣に考えた。なかなか難しい課題である。今のままだと老後資金は年金だけでは月に5万円ほど不足するというのが政府の試算である。

資産を形成するに必要なのは時間である。30歳なら2000万円を貯蓄するには十分時間があるが、年を経るにしたがって単純な貯蓄では間に合わなくなる。そうなると投資ということを考えざるを得ない。株式投資、債券投資、為替、不動産、骨とう品等多くの資産運用があるが、その中で最もハイリスクハイリターンなものが商品先物である。

人の資産を預かって殖やすことを業とするファンドマネージャーは、もっぱら先物取引を利用している。なぜなら、少ない資金で大きく儲かり、売りからでも入ることができ、ボラティリティーが高いので、短期間の収益機会が多いためだ。株式などの現物投資だと、価格が上がるのに時間がかかるため、株式投資の場合はデイトレーダーになって短い時間で多くの取引をするようになる。いずれもリスクは高くなる。

私が経験上思うのは、先物取引をいつやめるかというタイミングの計り方が最も難しいと思う。私は100万円を単位として投資していたが、100万円で利益が出ると30万円単位で出金していた。そのため、100万円の資金が無くなっても、トータルではそれほど負けなかった。ただ、30万円儲かった時に、すぐに使ってしまうことが問題であり、先物取引で資産を殖やすことはできなかった。東京商品取引所が主催するリアルトレードコンテストで、優秀な成績を収める人が多いが、最後まで勝ち続けて市場から去る人はいかほどであろうか。その辺りが最も難しい先物取引による資産運用だと思う。

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