商品相場専門のアナリストが、独自の視点で最新の相場動向を分析! 先物投資で利益を上げるためのコツとファンダメンタルが学べます。株式、為替以外をポートフォリオに!と考えている投資家にもおすすめです。

Home > 過去の記事 > 2020 / 03

過去の記事 - 2020 / 03 -

ギャンの理論(その1:ストップロス)

    ウィリアム・D・ギャンは最も大切なルールとして「ストップロス」を挙げている。ただ、彼の理論は奥が深い。商品先物取引で、例えば100万円を持っていて、投資をするとしよう。金価格が上がると思い、26万4千円の証拠金で金を1枚5,400円/圓杷磴辰燭箸垢襦このとき▲50円安の5,350円/圓妊好肇奪廛蹈垢了点擇蠻笋螢ーダーを入れる。ここまでは当たり前である。そうすれば寝ていても、▲5万円のロスで終わる。100万円持っていれば、20回連続で負けることができる。運が悪い場合は10回連続で負けることもあるだろう。だがそれでも50万円の資本は残っている。通常でも数万円の損益が毎日発生している。何もしないと、あっという間に100万円がなくなることは十分あり得る。

    もし価格が運よく上昇トレンドになった場合、ストップロスはさらに威力を発揮する。どうするかというと、5,350円で売り指値注文していたものを取り消して、今の価格から50円下がったところに入れ直すのである。たとえば、金価格が5,500円になって100円すなわち1枚当たり10万円の評価利益が出たとする。その場合は5,450円にストップロス注文を入れ直せば、最悪の場合でも5万円の利益は確保される。よく『利益が出ても放っておいたら損になってしまった。あのときプロフィットテイクをすれば良かった』と嘆く人が多いが、価格がどうなるかは神のみぞ知るである。だから、損はしないように、常に体制を整えておくことが肝心である。

四つのリスクマネージメント(その5:損切ルール)

    損切りをする理由の三つ目は、最も大切な理由であるが、看過されがちである。投資とは、たまに当てて大儲けするのがコツである。たまに大儲けをするためには、釣りでコマセを撒いて魚を寄せ集めるように、小さな損失で大きな収益の糸口をつかむ必要がある。損切りはそれを実現する唯一の方法である。囲碁で勝つための手段で石を効率よく捨てると言う技術があるが、それと同じである。あまりに大きな石を捨ててしまった場合は勝負に勝てない。

    平凡な投資家は利益が出ると無作為に利益を出す。『もういいだろう』と感覚にまかせて利益を確保しがちである。これが凡人の投資家が、大金持ちになれない最大の理由である。損失は小さく何度もする代わりに一度ですべての損失を補ってあまりある利益を取らねばならない。そのためには闇雲に利益を出してはならない。年に一度か二度ある上昇トレンドは、何度も下押ししながら階段状に上昇していく。利益が出始めたら、損切り価格を上に移動させる。現在の儲けから一定額下の利益が出る価格に、こまめに修正していくのだ。こうすれば、トイレに行っている間に価格が急落しても、一定の利益は確保できる。出ていた利益が損失に変わったというミゼラブルな局面は避けられる。以上はギャンの理論であるが、もう少し詳しく解説する。

四つの大切なリスクマネージメント(その4:損切ルール◆

    損切りをする理由の二つ目は、投資家は常に市場を観ている必要がある。目を離した時間が長ければ長いほど、大損する確率は高くなる。ファンドマネジャーを募集する際に面接試験の目安となっているのは、『最大ドローダウン』という尺度である。応募してくる人は必ず過去のトラックレコードが優秀であったことを証明する取引実績表を持参する。それを見て、一度でも大きな損失を出している人は採用されない。大きな損失を一度でも出しては投資家として失格だからである。

    少額ならば、損失はいくら出しても良い。大きな損失を出さないためには、常に市場に張り付いていなければならない。現実的にはそれは不可能である。トイレに行ったり、夜は眠らねばならないが、市場は世界中で24時間稼働している。商社の場合、東京・ニューヨーク・ロンドンの三ヶ所で市場を24時間をカバーして、それぞれの市場に担当者が常時市場に対応しているが、そうするためにはかなりコストがかかる。個人投資家にはできない相談であろう。投資家がトイレに行くことができ、安心して眠ることができるのは、損切り注文を行っているためである。

四つのリスクマネージメント(その3:損切ルール)

    三つ目のルールは最も大切なルールであり、ご存知の損切(損切ルール)である。投資家が必ず損切りをしなくてはいけない理由は三つある。

    損切りをする理由の一つ目は、投資とは、小さく何度も損失を出す代わりに一度の大きな利益を採ることを目標とする。確率は価格が上がるか下がるかの二者択一だとしても、それを当て続ける確率は5割に収斂し、取引手数料だけ損失となるのが原理である。グラフのように、損切りすれば、長期間投資した場合、損切りして損失が無かった収益マイナス手数料分だけ利益が残るという原理である。損切りは守りの手段ではなく、積極的に収益を採りに行く方法である。
null)
    上のグラフのように、損失を一定の部分で切ってしまえば、5割の確率で出る利益の損切りした部分だけ利益になるという単純な計算である。この利益から手数料を差し引いた分が収益となり、損切りさえ行えばロボットでも利益を出すことが出来る。
    いくらで損切りするかは、投資する資金力によって異なり、ボラティリティーの高い市場である場合とそうでない場合、ボラティリティーの高い時期とそうでない時期で損切りラインは変えても良いが、そうしたことは、恣意的になりやすいので、一度いくらあるいは何%損失が出たら必ず損切りするというルールを作り、そのルールは行ってしまった取引に対しては絶対に換えてはならないということである。もう少し我慢しようという精神論は投資の世界には無用である。

過去の記事

Home > 過去の記事 > 2020 / 03

1. 免責事項
  • 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス(以下「COMMi」という)が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMiが作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。
  • 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
  • COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
  • 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
  • COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
  • 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
  • 以上の点をご了承の上、ご利用ください。
2. 商品先物取引の重要事項
商品先物取引の重要事項はこちら >>
3. ディスクローズについて
当社のディスクローズ資料は当社本支店および日本商品先物取引協会(本部・支部またはホームページ)で閲覧できます。
日本商品先物取引協会ホームページ >> [情報開示]
サンワード貿易ホームページ ディスクローズ情報>>
サンワード貿易お客様相談室
<北海道>電話:0120-57-5311  /  <関東>電話:0120-76-5311  /  <関西>電話:0120-57-5311
キーワードで検索
Feeds

Page Top